◼新型コロナ抗体検査について、お問い合わせの多い項目についてご説明いたします。

 

①未認可の検査・・・現在国内で臨床診断用に認可されている新型コロナウイルス抗体検査キットはなく、あくまでも研究目的の使用に限られています。(2020年7月7日現在)

 

②抗体検査とPCR検査の違い・・・新型コロナウィルスをはじめとした感染症は、一般的に急性期(症状が現れている時期)にはウイルス(またはウィルスの遺伝子)を検出する検査、回復期には抗体検査をおこなうことで診断します。

PCR検査は新型コロナウィルスの遺伝子を検出し、現在感染しているかどうかを調べる検査法、抗体検査は新型コロナウイルスに感染していたかどうかを調べる検査法になります。

国立感染症研究所の研究結果では、発症6日後までの新型コロナウイルス感染症患者の抗体の検出は困難であり、発症1週間後の血清でも検出率は2割程度にとどまることが明らかになっています。

このことからも、症状がある方や現在濃厚接触などで感染が疑われる患者様については、抗体検査ではなくPCR検査でないと、判定できません。

 

③抗体検査の結果について・・・抗体検査では主に、その病原体に対するIgG、IgM抗体を調べます。通常、感染後1週間くらいでIgM抗体、少し遅れてIgG抗体が出現し、その後長期間持続します。

IgG抗体は感染防御抗体ですが、新型コロナウイルスの研究は始まったばかりであり、他のウイルス感染症と同様の免疫反応が見られるかどうか、詳細はまだ不明です。

抗体検査で陽性となり、「これまでに新型コロナウイルスに感染したことがある」と分かっても、それが、どの程度感染に対し防御的な意義があるのかどうか現時点ではわかっていません。

抗体が陽性だからといって、二度と感染しないわけではない可能性があることにも注意が必要です。

また、コロナウイルスの中には通常の風邪の原因となるヒトコロナウイルスも4種類あり、これらの風邪ウイルスと交差反応が起こることで、風邪を引いた人でもこの新型コロナの抗体検査キットが陽性になってしまう(偽陽性)可能性もあります。

 

〇IgM抗体 陰性、IgG抗体 陰性

新型コロナウイルスに罹っていない可能性が高いので、引き続きマスクや手指消毒などで感染に注意して日常生活を送ってください。

〇IgM抗体 陰性、IgG抗体 陽性

以前に新型コロナウイルスに罹っていた可能性が高いです。新しいウイルスなので、IgG抗体があるからといって100%安心できるわけではありません。引き続き感染にご注意ください。

〇IgM抗体 陽性、IgG抗体 陰性

新型コロナウイルスに現在罹っている可能性が高いです。他人への感染力がある段階だと推定されるので、少なくとも7~14日間は、自己隔離による自粛を推奨します。

 

上記でも述べましたが、この検査が未認可であり、発症6日後までの新抗体の検出は困難なため、お住まいの市町村にある保健所によりますが、大阪市では抗体検査結果の陽性で、無症状の方のPCR検査は受け付けていない状況です。

自宅待機中は、家族との接触に十分に注意いただき、呼吸に異常を感じたり、味覚に異常を感じた際には、すぐに保健所にご連絡して指示に従ってください。

陽性だとしても無症状の場合は、PCR検査を受けられないので、ご注意ください。

〇IgM抗体 陽性、IgG抗体 陽性

現在、今回の新型コロナウイルスに罹っていて、免疫がつきはじめている可能性が高いです。まだ他者へ感染させるリスクがあると考えられているので、少なくとも7~14日間は自己隔離による自粛を推奨します。

こちらも、この検査が未認可であり、発症6日後までの新抗体の検出は困難なため、お住まいの市町村にある保健所で、抗体検査結果の捉え方が異なります。

陽性だとしても、PCR検査を保険医療で受けられない場合があるので、ご注意ください。